2011年12月17日土曜日

12/17 ローム・被災地支援コンサート in 大槌 ②

次に向かったのは、大槌町の仮設住宅の集会所。
 
遠野まごころネットのボランティアの方々が、毎日あちこちの仮設住宅を訪れて行っているお茶っこに東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団の宮下要さん(ヴァイオリン)、平井哲夫さん(クラリネット)とお邪魔しました。


コンサートを楽しみに近隣の仮設からも集まったおよそ30名の方々、ヴァイオリンの宮下要さんは、今年80歳を迎え、同世代の熱演に胸を打たれる方も多かったようです。若いころタンゴを踊った方にはお馴染みの曲、「ラ・クンパルシータ」に歓喜する姿も。



みなさん歌うのが好きだとうかがっていたので、「川の流れのように」「ふるさと」、そして会場に貼られていた「冬景色」も、会場に思いをのせた声が響きわたりました。


「すべてを津波で流されて、自分の写真もない方が多い」とうかがい、終演後は、みなさんで記念撮影をしました。温かく愛情こもった演奏に元気をもらい、思わずハグする1コマもあり、出演者との別れが名残惜しまれました。

今回の場をセッティングしてくださったボランティアの方も、8月から長期で滞在している学生さん。仮設で暮らす方々同士の交流の場を広げるために、お茶っこを続け、外部との調整役となり、現地の方の心に明かりを灯してくださっています。

12/17 ローム・被災地支援コンサート in 大槌 ①



12月17日、岩手県大槌町にコンサートを届けました。
まずは、オープン初日となった仮設商店街へ。
 

大槌北小学校の校庭に40店舗が開店、大勢の人でにぎわい、「福幸きらり商店街」の名称発表とテープカットののち、演奏を行いました。


大槌町は氷点下となり、冷たい風が強く吹いていましたが、青空の下、素敵な音色に耳を傾けるみなさんの顔は晴れ晴れとしていました。

演奏は、東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団より宮下要さん(ヴァイオリン)と平井哲夫さん(クラリネット)。

あまりの寒さに手がかじかむほどだったのですが、楽しいクリスマスソングメドレーや、しっとりとした優しさの溢れる愛の讃歌、星に願いをなどののびやかな生の響きに、たくさんの拍手と「アンコール」がおくられました。


すっかり宮下さんのヴァイオリンの虜になったみなさんの「もっと聴きたい!」という声にお応えして、今回依頼をいただいた、NPO法人遠野まごころネットのスペースでもお茶っことともに、ミニコンサートを開催。

「ヴァイオリンを習いたかったんです」という方に実際楽器をさわってもらう一幕もあり、大槌の方々と演奏者とのあたたかな交流の時間となりました。




2011年12月14日水曜日

12/14 芸団協セミナー震災と実演芸術vol.2 レポート

12月14日に芸団協セミナー震災と実演芸術vol.2「いま現地でもとめられているものは~実演芸術にできること」が開催されました。


震災後、LOVE FOR NIPPONを立ち上げ、毎週のように現地に足を運んでいるCandle JUNEさん(キャンドルアーティスト)をゲストに、林保弘さん(演出家・プロデューサー)を聞き手に迎え、お話をうかがいました。

林さんは、震災支援に何かできないか、と伝手プロジェクトを立ち上げ、イベントの売上を一部寄付し、また活動のための資金として、現地での瓦礫撤去なども行っています。夏以降は、LOVE FOR NIPPONでCandle JUNEさんとも活動をともにするようになったそうですが、それまではプロジェクトをどう展開していくか、なかなか悩ましい時期もあったとか。

Candle JUNEさんからは、まず、なぜキャンドルを作るようになったのか、そして、平和な世界をつくりたいとの願いから、現在の活動に至るようになった経緯をうかがいました。2001年に広島で「平和の火」を灯したときから、争いのあった地を巡る旅「Candle Odyssey」を開始し、新潟中越地震では「SONG OF THE EARTHフェスティバル」を開催。そうした経験をふまえ、東日本大震災後は、一早く活動を開始されています。

自ら運転するバンに支援物資を載せて、被災地で暮らす人々の声を直接きいて、支援を集めてまた向かう。まさに被災地と支援者とをつなぐことから始まり、福島の10カ所ほどを中心に炊き出しとパフォーマンス、キャンドルの下語り合うイベントを継続的に行っているそうです。

現地でもとめられているものは、やはり人と人の心のふれあい。集会施設も堅苦しい会議仕様でなく、こたつを入れて、お茶を飲みながら話をすることで、つらい思いを抱えている方もほぐれてくる。「全員でなくても1人とでもじっくり話してほしい、そして文通するぐらい。」現地との橋渡しを重ねるCandle JUNEさんの言葉に、会場に集まったおよそ60名全員が、そういう気持ちをもって寄り添うこと、人としてまず大事な心を認識したセミナーとなりました。

2011年12月12日月曜日

12/17に大槌町にクラシックコンサートを届けます


岩手県大槌町は、沿岸部が大きな被害を受けましたが、12月17日に仮設商店街がオープンします。大槌北小学校の校庭にプレハブ2階建てで40店舗が開店するオープニングに、心を込めて楽しい演奏をお届けします!

当日は、近くの仮設住宅にも伺って、ヴァイオリンとクラリネットの音色、そしてみなさんと歌って音楽をともにします。

【日時】12月17日(土)①11:30-11:50 ②13:30-14:30
【会場】①大槌北小地区仮設店舗商店街 ②大槌第4仮設グループホーム
【出演】宮下要(ヴァイオリン)/平井哲夫(クラリネット)
     <東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
【主催】大槌町社会福祉協議会/遠野まごころネット芸団協(社)日本オーケストラ連盟【助成】公益財団法人ロームミュージックファンデーション