2012年11月10日土曜日

11/10 小名浜寄席(第5回)〜スタッフ便り

小名浜寄席、7月から月に1回第2土曜日に開催して、今年度は5回目となりました!

泉駅で噺家さんと待ち合わせをしていたところ、同じ電車に乗っているはずが、姿がみえない。。慌てて電話をすると、隣の駅についてしまったとのこと。運よく数分後に上りが来たため、ことなきを得ましたが、冷や汗をかきました。それもこれも、ネタになっていましたが。

駅から会場に向かう途中、「この地域には、『うだつがあがらない』の語源になっている、うだつがあるんだよ。」と、小名浜まちづくり市民会議の方が教えてくれました。写真左の家屋から張り出すように薄い壁と屋根をプラスしてあるのが、「うだつ」です。もともと防火壁としてつくられていたものが、江戸時代に装飾的意味合いが強くなったそうです。立派な蔵も残っていました。

小名浜は海がすぐそこなので、もちろん津波の被害も受けていますが、かつて建物があった場所が基礎だけになってしまったところと、浸水したものの全壊には至らなかったところが混在しています。前後の建物や流されて来たものの配置で水のひく道や強さが大きく変わったそうです。


会場の小名浜美食ホテルには、東京から車でいらっしゃった日本サロンコンサート協会のみなさんが先に到着されていて、早速ステージのセッティング確認。落語のための高座もつくられているので、キーボードをどこに置こうか、ヴァイオリンとクラリネットの配置をどうするか。決まったら音だしをして音響チェック。

同じ敷地内で福島の美味しいもの 食のフェアが開催されていたため、駐車場も満杯で、多くの人で賑わっていたので、素敵な音色が流れてくると、お客さんがどんどん集まってきました。「13時から本番です!落語と音楽のステージがあります。」とスタッフはチラシを配って回ります。

いよいよ、本番開始。
三遊亭遊喜師匠の「いつもこの寄席に来てる方いらっしゃいますか?」という呼びかけに、お一人手があがりました。生で落語をきくのが初めての方も多く、まくらで落語のイロハも交えつつ、本日のネタは「初天神」。子どもが飴をしゃぶりまわす様子など表情や音も絶妙で、みなさん師匠から目も耳も離せず、笑いの絶えない一席となりました。

続いて、日本サロンコンサート協会より、ヴァイオリン(クロード・小林さん)、クラリネット(新村尚子さん)、ピアノ(川村紀子さん)の演奏。トリッチ・トラッチ・ポルカ、天国と地獄などクラシックの名曲やミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」や「王様と私」から、お話を交えた親しみやすいコンサートにみなさん大喜び。小さなお子さんもふと足を止めて、初めは横からみていたのが、正面に移動して目を輝かせていました。


約1時間後には、お隣のいわき・ら・ら・ミュウでの公演なので、機材を移動させ、セッティング。出演者の方々には、休憩と遅いお昼をとっていただきましたが、スタッフは少しでも多くの方にステージを楽しんでいただけるように、チラシを配って、声をかけて回ります。ツアーで来ていた人は、「もう集合時間だからいかなきゃ」と残念そうに去られる方も。

15時に開演すると、遊喜師匠はまた会場をあっためて、「時そば」を。あのおそばを食べる音と表情、銭を数える様子がなんともいえません。会場にいた方から、「孫がとっても感激してサインがほしいと待っているのだけど、お願いできないかしら?」と。小学3年生のかわいらしい女の子がはにかみながら、紙とペンを手にしていました。

後半の日本サロンコンサート協会の演奏も大盛り上がりで、最前列に座っていた平(いわき市)からいらっしゃったお二人は、終演後も興奮冷めやらぬ様子で、「懐かしい曲もあって嬉しくて、胸のつかえがすっきりした気がします。音楽は好きだけど、なかなか生ではきけないから、ほんとによかったです。」と出演者にも感謝の言葉をかけられていました。


ライブパフォーマンスを間近にして、ご来場のみなさんそれぞれが、何かを感じた時間となったようです。またそういった機会を広げていっていただけるといいな、と思います。そして、この小名浜寄席のファン、リピーターや次は行いきたいと思ってただける方を1人でも2人でも増やしていきたいです。出演者の方々、会場の方々、ありがとうございました!

小名浜寄席、次回は12月8日、13時から美食ホテル、15時から ら・ら・ミュウで開催します。

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