2014年12月12日金曜日

11月の活動報告 女川、福島へ

芸団協では東日本大震災で被災した地域に音楽、芸能を届ける活動を続けています。
今年度は、11月から3月にかけて、「子どものための舞台芸術創造団体の会」や日本音楽家ユニオン東北地方本部、日本奇術協会などと協力して20か所以上の学校や幼稚園、保育園などを訪れます。

11月23日には、女川町の総合体育館で、鏡味味千代さんによる太神楽の曲芸ワークショップ実施。


11月25日から27日までは、福島県田村市の小学校と幼稚園、計4か所で、たかはしべん音楽事務所によるコンサートを行いました。

田村市街地は福島の原発から20キロ。震災直後は放射能の線量が高くて、避難していた子どもたちも多かったそうです。震災で校舎や体育館が解体した菅谷小学校は、廃校だった椚小学校へ移動。校長先生は、「震災後訪れてくださっている文化団体の公演で、子どもたちは学力でない、目に見えない生きる力を身につけていると思います。文化の力は大きいのです。」とおっしゃっていました。

どの学校、幼稚園でも、べんさんの愉快な歌に子どもたちは大笑い。べんさんのつくった「せかいじゅうの海が」を一緒に歌いながら、手話をしました。べんさんが被災地の仮設住宅や小学校など40ヶ所を訪問してきた中で生まれた「東北さいこう」を子どもたちと大きな声で歌ったときには、涙をこらえる保護者の方も。
 

今後は、福島県内の小学校のほかに、釜石市や亘理町の仮設住宅などにも伺います。

本事業は、私的録画補償金管理協会の助成に加え、「震災復興に文化芸術を!」基金に寄せられた支援金を充当して実施しています。皆様のご支援をお待ちしています。

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